これまで子どもをかわいくきれいに撮影するため、様々なレンズを購入して試してきました。
最初はレンズ1本で十分だと思っていたのに・・・
様々なレンズを使ってきて色々と分かってきたこともあり、自分の目的(子どもをかわいく撮影する)に合った本当に必要なスペックや欲しいレンズが定まったため、今回レンズを整理し最後の1本(多分ね)を購入することとしました!
今回購入したレンズは、ソニーで一番高額で高性能なGマスターのズームレンズ、FE 24-70mm F2.8 GM II(SEL2470GM2)です。それではなぜこれを選んだかも含めてレビューしていきます。
大満足!高かったけど、逆に最初からこれを1本購入した方が結果的に安上がりだった。
超必読!経験者は語る(お金を無駄にしないために・・・)
まず、子どもをかわいく撮りたいパパママ、または風景や小物などをきれいに撮りたい方は、値段が高いですが最初にソニー最強のズームレンズ「FE 24-70mm F2.8 GM II(SEL2470GM2)」を1本買って終わりにすることをおすすめします!
理由は、
- 中途半端なレンズを買っても、絶対にひとつ上のランクのレンズが欲しくなる(必ず!)
そうすると最後には結局必ず一番いいレンズ「Gマスターレンズ」にたどりつきます。 - 安いレンズで最初は写りに満足していても、「他のレンズだとさらにきれいに撮れるのでは・・・?」と思い始めます(必ず!)
- 単焦点レンズはぼけや写りがとてもきれいで初めは感動しますが、特に子どもを撮り始めると簡単に画角を変更できるズームレンズのありがたさに気づき、ズームレンズが欲しくなります。そしてレンズ交換の時間があまりないことに気づき、結局ズームレンズつけっぱなしになります。
- 一番いいズームレンズはF2.8通しで明るいレンズ。子どもはめっちゃ動くので特に室内で撮るときはシャッタースピードを少しでも上げるために明るいレンズは必須。
- 一番いいレンズを買っておけば、最悪売ることになっても他のレンズよりは値崩れしにくいのでおすすめ。
上記の理由から、値段が高くて最初はきっと買う候補に入らないと思いますが(私もでしたが)、F2.8通しの明るい一番いいレンズ(Gマスターレンズ)のズームレンズを買うことをおすすめします。
私はそれをしなかったばっかりに、いろんなレンズを買っては売り、とても勉強にはなりましたがお金の無駄遣いをした気がします。
一番いいレンズを買ってしまえば基本的にそれ以上のものはありませんし、うまく撮れなくてもそれはレンズのせいにできず、自分の腕のせいとなりあきらめもつくので、技術向上にもつながると思います。
なぜSEL2470GM2を買うことにしたのか
これまで購入して使ってきたレンズをまずは振り返ってみます。
基本的に純正レンズを使用してきました。
記事を書いてて思ったけど、結構レンズ買ってんな!(ブルブル)
これまで購入したレンズについて
①SEL24240
記念すべき、最初にミラーレス一眼のソニーa7IIIと一緒に購入したレンズ。
これ1本でも十分使えるよう、10倍ズームレンズのこれを選択。
この頃は単焦点レンズの写りの良さ、F値の低さの恩恵をまだ知らないため、これで満足していました。
なお、使用頻度は大分減りましたが、240mmまでズームできるため、現在も手元に残してディズニーランドへ行くときなどに重宝しています。
これ1本で24mmから240mmまでカバーできるのはやはりとても便利!
②17-28mm F/2.8 Di III RXDF(タムロン):売却済み
続いて購入したのがこちら。
この頃は家を新築していたのもあり、広角で撮影したい欲があって購入しました。
超広角で撮れるのと軽さで気に入っていましたが、きれいなんだけど写りが平凡な気がして売却。(多分飽きたんだと思う)
この頃の写真を見返すと、超広角なので結構人物が歪んでいる気がする。人物は端に寄せすぎない、など、広角の注意点に気が付けたので勉強にはなった。
③SEL50F14Z:売却済み
他の人のブログや記事を見ていると、何やらやはり単焦点レンズはとてもきれいに撮れるらしいことを知る。子どもをかわいく撮影することが目的のため、写りの評判が良さそうなこれを購入。
写りは文句なし!とても素晴らしく、適当にとってもプロカメラマンに撮ってもらったんじゃないかってくらい子どももかわいく撮影できました。
過去の写真を見返して「おっ、これとてもきれいにうまく撮れてるじゃん!」という写真はだいたいこのレンズで撮影した写真でした。それくらい圧倒的な写りです。
F値が1.4と低く、F値の低さによるボケの凄さを知ることができました。
あとシャッタースピードを下げられるため、室内で動きの速い子どもを撮るときに便利。
また、Zeiss(ツアイス)の色味にもハマったのがこのレンズでした。
コントラストが高めなのがお気に入り。
といった具合にとても気に入っていましたが、唯一の弱点がとても重いこと。
写りが最強だったので我慢して使っていましたが、ついに売却。
④Batis 2/25(Zeiss):売却済み
SEL50F14ZでZeissの色味にハマったため、本家Zeissレンズが使ってみたくなり購入。
25mmの単焦点レンズなので、子どもと近くにいても撮影しやすいので便利。
本家Zeissレンズのせいか、コントラストはSEL50F14Zよりも高めな印象。
やはりこのレンズも写真を後で見返すと「おっ、きれい」と印象に残る素晴らしいレンズでした。
しかし、SEL50F14Zで経験したF値1.4が忘れられず、後にGマスターレンズのSEL24F14GMを購入することになり、売却。(F値2では満足できなかった(笑))
⑤SEL2470Z:売却済み
Zeissブームは続く。
ズームレンズはSEL24240を持っているが、やはり重く、イベント時はよいが普段使いにはちょっときつい(公園行くときなど)。
軽量コンパクトなこれを購入。
他の記事を見ると評価はそんなでもなさそうだったが、満足して使っていた。
後に購入するSEL24F14GMと並ぶメインレンズとなった。
しかし、SEL24F14GMと比較すると解像感が若干低いように感じ、今回購入したGマスターのズームレンズ「SEL2470GM2」と入れ替え、売却。
⑥SEL35F28Z
Zeissブーム+軽量コンパクトブーム。(どんだけZeiss好きなんだ笑)
振り切って、一番軽量でコンパクトな単焦点レンズが欲しくなり、購入。
あまり寄れない問題があったが、クローズアップレンズを使いながら使っていた。
他にはない圧倒的な軽さのため、使用頻度は少なくなったが今も愛用中。
⑦SEL24F14GM:売却済み
初Gマスター!圧倒的な解像感!
SEL50F14Zで経験したF値1.4が忘れられず購入。
SEL50F14Zは写りは圧倒的だったが、重いのとAFが若干遅いこと、また50mmなので子どもから少し離れないと撮影できない、といったことがあったため、24mmの一番いいGマスターの単焦点レンズを購入。
AFも早く、解像感もとても高く、SEL2470Zとともにメインレンズに。
今回その2本のメインレンズをSEL2470GM2に集約するため、売却。
結局、子どもを撮影するのに必要なスペックは?
これまで様々なレンズを使ってきて、動きの速い子どもをきれいにとるのに必要なスペックはこちら。
- 低いF値(2.8など):外など明るいところなら問題ないが、室内など暗いところで動きの速い子どもをブレずに撮るにはシャッタースピードを上げる必要がある。しかし、F値が4など低いとisoを上げざるを得ず、そうすると画質が下がるため。
- ズームできる:やはりズームは便利。子どもと一緒にいるとレンズ交換をしている余裕はない。また、撮影チャンスはいつくるかわからないのですぐ対応できるズームレンズが便利。
- きれいにとるなら解像感が高いいいレンズがよい。(GマスターorGレンズ)
- 今後カメラ本体の買い替えや動画も撮ることを考えると、手振れ補正などの機能の親和性が高い純正レンズがよい。
- なるべくなら、軽量コンパクト。
ということで、これらを兼ね備えるSEL2470GM2を購入することとしました。
レンズを整理し、今後の運用について
今回レンズを整理し、今後は以下のラインナップで運用していくこととしました。
・SEL2470GM2(メインレンズ。今まで持っていた単焦点レンズもこれで代用)
・SEL24240(イベント時など、望遠が欲しいときに使用)
・SEL35F28Z(とにかく軽量装備でコンパクトに行きたいときに使用)
なかなかいい運用ができそうです。初めからこの3本に絞って購入できていたらっっ・・・!
他の購入候補
今回Gマスターレンズはさすがに高い、と思ってSLE2070Gも購入候補に挙がっていましたが、やはりF値が4だと物足りなくなりそうだし、子どもを室内で撮るには少し厳しい。
結局Gマスターレンズを購入しそうな気がしたので、SEL2470GM2を購入しました。
軽量コンパクトで、SEL2470Zの上位互換っぽくて最後まで悩みました。
開封
さて、いよいよSEL2470GM2を開封していきます。
箱もカッコイイ・・・
こちらは本体。もちろんカッコいい。
持ってみると意外と軽量。(695g)
※この軽量という感覚は、おそらく一般人からしたら「重い」。ミラーレス購入当時の私なら間違いなく「重い」と感じるはずだが、SEL24240よりは軽く、このF値2.8という性能もろもろを加味すると、この性能で「軽量・コンパクト・すごい」となるのだ!(多分)
付属品一覧。Gマスターレンズなのでいい感じのケースはもちろん付いてくるが、もったいなくて使えないし、多分使わない。
しっかりしたケース。
持ち運び用のベルト付き。
フードはGマスターなので裏面は起毛仕上げ。ほこりを吸着してくれるのでレンズにつきにくい仕様。
今回のフードはここが動くらしい。
こんな風にパカッと開きます。軽い力でカチッとした心地良く開きます。
ここからフィルターの交換などアクセスしやすいためのようですが、私は使わないかも。
Gマスターなのでフードはボタンを押して着脱するタイプ。
これカチッとはまるし心地よくて好きなんですよねぇ。
せっかくなので売却前の元メインレンズたち(左お2本)と記念撮影、サイズ比較。
左からSEL2470Z、SEL24F14GM、SEL2470GM2、SEL24240。
右の2本は今後も末永く使用予定です。
a7IIIに装着してみました。
SEL2470Zと比べるとちょい大きい気もしますが、性能を考えると許容範囲内です。
機能面ですが、もちろんGマスターレンズなのでなんでもついています!
AF/MF切り替えスイッチがあります。
ファンクションボタンもここと上部の計2つついています。好きな機能を割り当てできます。
F値も変更できる絞りリングももちろんあります。
アイリスロックのボタンもあり、絞りリングがふとした時に変わらないようロックできます。
スムース/タイトのスイッチは、ズームリングの重さを変更できます。
スムースは通常の重さ、タイトはかなり重くなります。
タイトは動画でじっくりズームしたいときに使う感じ?
絞りリングのクリックオン・オフのスイッチです。
フードを装着してみました。フードはデカい!
純正のレンズプロテクターも購入しました。
レンズ径はなんと82mm!
デカい分、お値段も高いです・・・
悲報:レンズ内に傷あり(初期不良)
レンズ内に傷がありました。(写真真ん中あたり、ちょっと白くなってる部分)
さすがに高級品だし、気になるのでソニーに連絡したらすぐ交換してくれました。
ソニーありがとう!
スペック
スペックの抜粋です。
名称 | FE 24-70mm F2.8 GM II |
型名 | SEL2470GM2 |
焦点距離(mm) | 24~70 |
開放絞り (F値) | 2.8 |
最短撮影距離 (m) | 0.21m(W)/0.3m(T) |
最大撮影倍率 (倍) | 0.32倍 |
フィルター径 (mm) | 82 |
手ブレ補正 | なし |
外形寸法 最大径x長さ (mm) | 87.8×119.9 |
質量 約 (g) | 695 |
特筆すべきは、なんといってもF2.8通しのズームレンズであること。
そしてその性能の割りに軽量、コンパクトであること。
先代のSEL2470GMは886gもあったので、それと比べると大分軽い。
また、最短撮影距離が短いのもとても便利です。
写りについて
写りについては、さすがGマスターレンズで文句なし!あきらかに解像感が非常に高く、単焦点レンズの代用にもなりそうです。
F2.8の優しいボケ感もとてもよい。
70mm
70mm+Super 35mmモード
最短撮影距離について
最短撮影距離の距離感と撮影サイズはこんな感じです。
24mm最短撮影距離
70mm最短撮影距離
まとめ:結局、一番いいレンズを最初から買っておくのが無駄な出費を防ぐ近道
ミラーレス一眼のソニーa7IIIを購入した当初は、「俺は子どもを撮るのがメインだから絶対にレンズ沼とやらにははまらない!レンズは最初に選んだ1つで十分だ!」と思っていましたが、結局はレンズ沼にズブズブとはまることとなってしまいました・・・
過去の自分にも教えてあげたいですが、特にパパママの皆さん、どうせ次々欲しくなる(どんどん性能がいいものが欲しくなる)し、結局はズームレンズの便利さに気づくことになるので、高いですが最強のズームレンズを最初で最後の1本としての購入を強くおすすめします。
色んなレンズを試すことができたのは勉強になったけどね。